2025年11月17日の糸井さん
なめられるというお得。
若いとき、広告の仕事の打ち合わせでクライアントのところに行くと、「ところで、コピーライターの方は、どちらに?」
というようなことを言われたことがあった。
たぶん、25歳くらいの年齢だったから、目の前にいるぼくのことは、
悪気もなく、アシスタントだと思っていたのだろう。
こういうとき、ぼくはあんまりなにか思わない。
ただ「ぼくです」というくらいのことだ。
考えようによっては「なめられている」のかもしれない。
しかし、こういうときばかりでなく、
ぼくは、ずっとなめられ気味の人生を送ってきた。
そして、なめられるのは、あんまりいやじゃないというか、
相手の立場からしたら、なめるだろうなぁと、
じぶんでも納得しながらやってきたような気がする。
「たいしたことないやつ」として見てくれたら、
その分だけ警戒もされにくいから、
身構えずに「ほんとう」のことを言ってくれる。
さらに、「たいしたことないやつ」が、
ちょっと「まし」なものを見せてくれたら、
「あんがいやるじゃないか」と感じてもくれる。
「すっごいやつ」と思われて迎え入れられるより、
ずっといいことが多いのである。
たとえば、超一流とかの会社にいるより、
名も無い小さな会社の人間であったほうが有利だ。
見た目とか話し方に少々難があるくらいのほうが、
いかにも優秀だったりする人よりも「なめられやすい」。
そのおかげで、相手のことがよくわかるだけでなく、
相手が、こちらを「なめている」がゆえに、
より丁寧に教えてくれるということもあるのだ。
いい意味でなめられているでしょう?
いちばんよく人を観察できるのは、彼らです。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そういえば「なめられる」のと「嫌われる」のは、ちがうね。
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これはまぁ、つまり、ゆうりくんの話です。
ゆうりくんは、友達から なめられてる。なめられまくってる。
ゆうりくんと友達とのLINE通話を聞いていると、
もうね、非常に無礼なお友達が多い。
それを聞いていて、おとうさんはプンプンしてしまう。
なんて行儀の悪いガキなんだ!そいつは何て名前だ?
とか言っちゃう。
ところが当のゆうりくんは、全然気にしてない。
この場が盛り上がるなら、好きにイジってよ、と思ってる。
めちゃめちゃ行儀の悪いお友達こそ大事にして、あまやかす。
「いまから 一緒に遊ばない?」と誘われたら、
断らずに指定の場所に行ってあげる。
でも「いいなり」になっているのではなくて、
ガキ大将みたいな乱暴者君を相手に、
しっかりタメ語で会話をし、ダメ出しをする。
土俵の上で、変に引いたり、足を取ったり、小細工せず、
がっぷりよつ の組手をみせる。もう、あっぱれなのだ。
まぁ そんな交友関係のおかげで、女子ウケは散々だけど、
それはもう、この上なく なめられ上手で、頼られている。